本に線を引く道具を考える

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ダーマトグラフペンシルはじめました

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前回の記事:

以前から気になっていたダーマトグラフペンシルを画材屋さんで買ってきました。他には文具屋さんもしくは通販で手に入ります。一本100円。

画像は20ページぐらい読んだ時点のペンシル。すでにひと皮(?)むいています。小学校に上がったばかりのころ、姉がこのタイプの鉛筆を持っており(たしか青と黄色のらせん状の模様だった)珍しく思ったのを想い出しました。何ページで一本なくなるのかカウント開始です。

感想はしばらく使ってみてから書こうと思います。その前に、ダーマトグラフを使うに至るまでの話を。

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本に線を引く派/引かない派

本の扱いは人によって様々だと思います。ガンガン書き込んだり線を引いたりする人もいれば、保存用,観賞用,実用用と分けて買う人もいるそうです。

たとえばうちの父は、漫画の欄外にツッコミを書き込んだりニコニコ動画のような使い方をしてます。母に至っては漫画=雑誌という概念があるのかわかりませんが、単行本の表紙に電話の内容がメモされていた時は少しショックでした。

学校でも「大事な所には線を引くように」と常に言われていましたし、本に書き込みをすることにはさほど抵抗がなく育ちました。

自分で本を買うようになってからは「もしかしてあとで古本屋に売るかも...」などと慎重になり、付箋をはさんでそこにメモするという本を傷つけない方法をとっていた時期がありました。ですが最近は「一回外食したらこれぐらいの値段消えるんだし」と割り切って書き込むようにしています。エアタグじゃないけどエア傍線みたいなことができるようになったらまた考え直すかもしれませんが。(それよりは電子書籍が普及するスピードの方が早いかな。)

ただ、漫画や小説は鑑賞用として考えているので線を引いたり書き込んだりはしません。

その道のプロはどんな道具を使っているのか

読書方法について影響を受けた本から、著者がどんな道具を使っているかに触れている部分を書き出してみました。

 線をひくのに、赤鉛筆や青鉛筆をつかうひともすくなくないようだ。『私の読書法』によると、松田道雄氏は、医者が手術のときにつかうデルマトグラフの赤を愛用しておられるという。ねころんで、あおむいて本に赤すじをいれるのにつごうがよいからだという。わたしは、2Bの鉛筆で、かなりふとい線を、くろぐろといれる。電車のなかでもどこでも、やわらかい鉛筆はつかいやすいし、こい線の色は、あとからさがすのに便利だからである。

 もっとも、こういう習慣ができあがってしまうと、こまることもある。2Bの鉛筆がないことに気がついて、おおいにあわてることがある。万年筆ならいつでももっているのだが、たいていの本の紙は、インキを裏までとおすので、線をひくには適さない。

 線のほかに、欄外にちょっとしたメモや、見だし、感想などをかきいれるのもいいだろう。その場合も、けっきょく鉛筆がいちばんいい。読書をするために道具がいるというのもへんな話だが、どうも、鉛筆というものは、読書のための不可欠な道具かもしれない。

梅棹忠夫著『知的生産の技術』P107,P108より引用

本文とは関係ありませんが、「汽車」「万年筆」「インキ」などのワードが時代を感じさせるなぁ。(1969年発行の本)

わたくしは、勉強のつもりで読むときは、手もとにかならずダーマトグラフの黄色い芯のものを置いてからはじめる。芯の太い色鉛筆でもかまわないが、芯が減ってきたとき紙を一段くるくると剥けば新しく芯が現れるダーマトグラフの方が、ナイフを使わなくてよいので便利である。要点と思うところ、感銘をうけたところは、その行をこの黄色のダーマトグラフで塗りつぶす。芯が太いので上から下に一度すーっと引くだけで普通の活字の一行は塗りつぶすことができる。塗りつぶすといっても、黄色の下から活字ははっきりと読める程度の濃さである。こういう個所には赤鉛筆を使って傍線を引くのが普通であるが、わたくし自身あれこれと試してみた結果によれば、赤線は色が強すぎて長時間の読書の際には、目の疲れが早く来る。黄色は目につきやすく、そのうえ目の疲れが赤に比べてずっとすくない。

板坂元著『考える技術・書く技術』P68より引用

もともとはアメリカの学生が読書の時に黄色のマジックインキを使っていたことにヒントを得たそうです。今ではマーカーというものがありますが。

まず読みながら、重要だと思ったところに線を引きます。だいたいでいいのです。定規できれいに引こうなんて思わないこと。引き方についても、このペンでなければダメだとか、波線と破線を使い分けるとか、ルールを複雑化しないほうが長続きします。線を引く筆記具はなんでもかまいません。わたしはいつもそこらへんにある筆記具を使います。赤ペンや蛍光マーカーのときもあるし、黒ボールペンのときもあります。要は自分がわかれば、それで十分なのです。

本田直之著『レバレッジ・リーディング』P121,P122より引用

他にも特に重要だと思うところに☆印をつけることや、ページの端を折ることがすすめられていました。「本はとにかく汚して、ボロボロにするべきです。汚くするのが、本に対する愛情の示し方です。」というのが筆者の考え方。ここまでガンガンに書き込む勇気は今のところないかなぁ...。

先に挙げた2つの本にダーマトグラフが登場したため、どんなものだろうと使ってみることにしたのでした。これらを踏まえての現時点の結論は「線は引くけども、道具や引き方には少しこだわりたい」です。これからもいろいろ試してはレポートしていきたいと思います。

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